NHK大河ドラマ『晴天を衝け』(*1)の時代背景といえば、江戸時代の終わり、幕末~明治時代。
物語の主人公・渋沢栄一は、養蚕業を営む農家の出身。明治時代になると、日本の生糸は世界的にも大ヒット商品となり、爆売れしたといいます。
(*1)晴天を衝け:日本放送協会,2021年2月14日~.(テレビ番組).
富岡製糸場のほか、長野・諏訪湖にも、生糸をつくる大きな製糸工場があったのです。
製糸工場で働く若い女性労働者が遠くから集められ、女性労働者は「女工さん」と呼ばれていました。
石川、富山、岐阜など、飛騨・北陸方面から集められた「女工さん」たち。雪深い年末年始の帰省の時期は、難所の野麦峠を経て、故郷へ帰ります。中には、そこで命を落とす女工さんもいたとか……。
奈川は、過酷な野麦峠を前に、女工さんにも愛された宿場町でした。
そしてこちらが、冬場の寒い時期、女工さんが体を温めるのに食べたであろう、
鍋のようなお蕎麦「とうじ蕎麦」!
なんと今も、旦那さんが奈川産の蕎麦粉と手打ちにこだわって提供しています。
鍋に入れる具材は、春の山菜、秋の松茸など……現在では、四季を楽しめるお鍋のよう。
ほっとする味で、歴史ロマンも感じさせるとうじ蕎麦。
当時の女工さんに想いを馳せつつ、ぜひご賞味あれ!