20代半ばで初めてふぐ料理を食べてから、生意気にもふぐの虜になってしまった。
噛みしめるほどに繊細な甘みが広がる「てっさ」。
うま味とコラーゲンが凝縮した、なんとも上品な味わいの「てっちり」。
だしがとけこんだ極上の「ふぐ雑炊」に、ふっくらジューシーな「ふぐの唐揚げ」……。
想像しただけでたまらない!
すぐさま「時季外れは承知の上で、すぐにでも食べに行きたい。しかもできるだけ安く、かつ量は欲しい」と弊社の特派員にリサーチ。
その結果、そんなわがままを叶えてくれる宿を発見!
静岡県伊東市にある、「ふぐ地魚料理の宿 大塚」。
宇佐美海水浴場の目の前、潮風が心地いいのどかな港町に位置する。
新鮮な地魚料理のほか、なんと一年中リーズナブルなふぐ料理が食べられる宿なのだ!
ふぐ業者との長年の付き合いから、独自の仕入れルートを持っているというご主人。
なんと冬に限らず、安定した型のふぐが一年中手に入るとか。
「大きなふぐの方がうまい!」とこだわりを見せるご主人は、天然、養殖問わずに1.5キロ前後のふぐを仕入れ、採算度外視の仕入れで女将とケンカしつつも、量の多さは死守しているという。
女将さん、苦労してるんだなあ……。
「そうは言っても、養殖より天然の方がおいしいのでは?」そんな疑問を持つあなた!
ふぐを扱うプロの料理人たちが、「天然と養殖の違い?特にないよなあ」と言っていることをご存じだろうか。
ふぐには、ほかの魚では味わえないうま味がある。
ふぐ料理人は、そのおいしさを最大限に引き出して調理しているのだ。
大塚では、かなり厚めにてっさを仕立ててくれる。これも、「厚いほうが甘味とうま味を感じやすいから」というご主人のこだわり。
てっちりのあら身も大ぶり!たっぷりのコラーゲンとともに、骨までしゃぶって楽しもう!
「大きいふぐをたっぷり食べたい!」という人はもちろん、「冬以外にもふぐが食べたい!」そんな人も大塚へ。
そこには、ふぐだけでお腹いっぱいになる幸せが待っている!
大塚では、メジャーな魚はもちろん、定置に入った珍しい魚種も安く仕入れているそう。
仕入れ状況によっては、肝臓、浮袋、心臓、魚卵、ウロコ、胃袋など、「そんなものまで食べるの?」と驚くような食材に出会えることも!
肝臓は刺身、浮き袋は湯引き、ウロコはチップスにするなど、それぞれの素材が光る食べ方を日々追求しているという。
新鮮だからできる、〝おいしい珍味〟たち。
運が良ければ、大塚で出会えるかも。
やみつき注意!