九州・長崎の離島「壱岐島」。
博多港から高速船で約1時間。島には150を超える神社があり、島全体がパワースポットになっています。
四方を囲む澄み切った海からは、ウニやアワビ、サザエやブリなど、四季を通じて豊富な魚介類が獲れ、
年間900頭ほどしか出荷されない幻の銘牛・壱岐牛の産地でもある、知る人ぞ知るグルメ島です。
そんな島でもっとも新しい食材が、島生まれの養殖とらふぐ「壱岐七ふく神」!
「壱岐七ふく神」は、昔から「ふく」とも呼ばれる縁起の良いふぐを、「七ふく神のご利益がありますように」との願いを込めて名付けられました。
「壱岐七ふく神」は、通常の養殖ではなく、陸上養殖をおこなう「なかはら陸上養殖センター」が生産。
2015年から陸上養殖の研究開発に取り組み、現在の陸上養殖センターのある敷地内から、地下の海水層と淡水層を同じ場所で汲み上げ、養殖に利用しています。
その水は、海水の約3分の1ほどの塩分濃度。
これは魚の血液とほぼ同じ塩分濃度らしく、観賞用に、施設内には金魚と海の魚が同じ水槽で泳いでいます。
また低温で雑菌が少ない地下水は、ふぐが病気になりにくく、養殖でよく使われる薬品を使う必要がありません。
そしていちばん大切な品質について、こんな逸話があります。
「壱岐七ふく神」が初めて壱岐島で試食されたとき、天然のとらふぐと壱岐七ふく神(当時は名前がまだ決まっていなかった)を、どちらが養殖か誰にも教えずに食べ比べしました。
試食された方々は、なんと100%の人が「壱岐七ふく神」を天然ふぐと答えたといいます。
そんな「壱岐七ふく神」は、島の食事処・宿で食べることができますが、その中でもおすすめしたいのは、
「民宿宝来荘」。
宿泊施設は60を超え、民宿タイプが多い壱岐島。その中でも〝壱岐のおいしい〟を楽しむならここ。
リゾートに行きたい方は別ですが、壱岐島の宿に泊まるなら、私は民宿タイプがおすすめ。
民宿ですから施設は古い日本家屋。部屋も和室。上げ膳据え膳のサービスは望めません(私見が入っています)。
ただ、民宿の良い点は!
現地の方とのふれあい、そして料金に見合わない料理の質と量!
これに尽きます。
民宿宝来荘は、物腰の柔らかい旦那さんが仕入れたおいしい壱岐の食材を、これでもか!と出してくれる、私のお気に入りの宿なのです。
てっさ、白子にてっちり鍋まで楽しめるふぐフルコース。
さらに壱岐牛をつけた大満足なコースまであります。
そして通常のふぐの旬は冬11月~2月頃ですが、「壱岐七ふく神」は、四季を通して食べられるのも魅力の一つ。
今はまだ壱岐島でふぐというのはトレンドではありませんが、これから注目の名物となることは間違いなし!
福岡中洲で食べるよりぐっとお安く、泊まりもできちゃう!
そして夕食時には、壱岐が発祥の地とされるおいしい麦焼酎なんか飲んじゃってください!
歯ごたえのある肉質、身の白さ、うま味が天然物を凌駕した「壱岐七ふく神」。
新しい離島ブームが来ている壱岐島の新名物を、ぜひご賞味あれ!