神津島(こうづしま)
『富士箱根伊豆国立公園』に指定されている「神津島」。
古くから多くの民話が残され、 本土との交易の記録は、旧石器時代までさかのぼります。
『水配りの神話』の舞台
伊豆諸島に伝わる『水配りの神話』の舞台となったのが、この「神津島」。
「神代の頃、伊豆諸島を造った神々が神津島に集まり、命の源である水をどう分配するかを話し合われた」と伝わります。
神話にちなんだパワースポットも多く、神々の集合場所だったという天上山の「不入が沢(はいらないがさわ)」は、現在も神聖な場所となっています。天上山を下った「前浜海岸」には、この神話をモチーフにしたモニュメントも。
伊豆諸島屈指のダイビングスポット
透明度の高い神津島の海は、伊豆諸島屈指のダイビングスポット。
村から気軽に行ける前浜海岸は、白い砂浜が続く、美しく穏やかなビーチです。ダイナミックな岩礁が特徴で、ウミガメやカンパチ、テングダイの群れなど、魚影の濃さは伊豆諸島でも指折り。
ケーブダイブやナイトも楽しめ、多くのダイバーを魅了する日本有数のダイビングスポットです。
島の西側に位置し、最高の夕景色も堪能できます。
島まるごとプラネタリウム!
2020年12月には、国際ダークスカイ協会(IDA)により「ダークスカイ・アイランド」に認定され、本で2番目の星空保護区となりました。
島のどこから見ても、息をのむ美しさ!「神津島まるごとプラネタリム星空観賞会」では、島民ガイドによる解説を聞きながら、気ままな〝星空さんぽ〟を楽しめます。
遊び方は無限大!「赤崎遊歩道」
島で一番人気なのが、北端の入り江に位置する「赤崎遊歩道」。
全長500メートルの木造遊歩道が敷かれ、なんと飛び込み台を完備!夏は地元の子どもたちや、観光客でにぎわいます。浮き輪でプカプカと波に身をまかせたり、シュノーケルで魚群を見つけたり、熱帯魚と泳いだり……。透きとおった海を、さまざまなアクティビティで満喫できます。
深山幽谷の趣「天上山」
島の最高峰・天上山は、標高572メートル。
白砂が覆う表情豊かな山肌や、山頂からの壮大な眺めは、初心者から登山家まで、多くの人々を虜にしています。
山頂部には、四季を通して島の固有種をはじめとする多様な花が咲き、「花の百名山」にも選ばれています。
解放感たっぷり!「神津島温泉」
島唯一の日帰り温泉施設・神津島温泉保養センターでは、サウナや打たせ湯、露天風呂などのお風呂が充実。
自然の岩場を利用した大露天風呂は、広さ275平方メートルと解放感たっぷり!夜は満天の星を眺めながら、しょっぱい温泉でじんわり癒しのひとときを。
悲劇のキリシタン・おたあジュリアを偲ぶ
青い海を一望するありま展望台に、白亜の十字架。
キリシタン禁令に触れ、流罪となるも島の人々に尽くしたという江戸初期のキリシタン・おたあジュリアを偲ぶ記念碑です。江戸時代は「流刑の島」としても利用されていたという、神津島ならではの歴史です。神津島港から徒歩約40分の道のりを、のんびり散策するのもおすすめ。