ブラボー九州、ブラボー佐賀。
カニ好きなあなたも、そうでないあなたも。
「竹崎カニ」というワタリガニを知ってるかい?
日本3大カニといえば……
・カニの王様と称される「タラバガニ」(実はカニではなくヤドカリの仲間)
・女王のカニとよばれる「ズワイガニ」(松葉や越前が有名。グルメの間ではメスの「セコ蟹」は注目の的)
・カニ味噌といえば「毛ガニ」(唯一活きのままで流通ができる)
そんなカニを押さえたうえで、改めてご紹介しよう。
「竹崎カニ」とは、太良町を代表する特産物です。カニの種類は、全国的には「ワタリガニ」として知られているものですが、太良町の竹崎地区近海で獲れるものは特に「竹崎カニ」とよばれて珍重されています。有明海の干満の差でできる広大な干潟、その干潟に棲むプランクトンや小動物は、1日1回は潮の引いた干潟の上で日光を浴びます。食べ物をおいしくする遠赤外線を多く吸収したそれら小動物は竹崎カニの格好のえさであり、それを食べる竹崎カニはそれゆえに、格段に美味であるといわれています。
出典/太良町役場 企画商工課 観光係.“竹崎カニ |太良町ホームページ”.太良町観光情報.2015/3/27.https://www.town.tara.lg.jp/kanko/_1899/_1279.html,(2021/8/23)
まとめると、
甘みが強く
うま味がギュッとつまっていて
濃厚なカニミソに
メスの内子はトロトロで絶品で
総じて、ブラボー!竹崎カニ!ということです。
さて、こんな最高な「竹崎カニ」をたっぷり満喫できる旅館をご紹介したい。
佐賀県は太良町(たらちょう)にある「旅館平浜荘」。
しかもただの旅館ではない。
代々続く、竹崎カニをメインに有明海の魚貝類を全般に仲買を営む家族がおもてなししているのである。
なんたって仲買。
地元漁師から自ら目利きして毎日直接仕入れる竹崎カニは、まさに絶品の一言。震えるほどにうまい!
しかもデカい。
何度でも言おう、デカい!
あいにく写真ではわかりづらいが、一番デカいサイズは横幅30センチ近くもある、信じてほしい。
しかもただ単にデカいだけではない。
中身もしっかりと、身が詰まりに詰まりまくっている。重い。
本当に海の底をこんなものが歩いているのか、と想像すると神秘的ですらある。
夏はオス、冬はメス。
そう、なんと竹崎カニは、1年中その魅力を味わえるのだ!
しかも、春先や秋口のシーズンの入れ替わりには、贅沢にオスとメスの食べ比べなんてことも叶ってしまう。
改めて、ブラボー!平浜荘!
しかも、これだけでは終わらないよ旅館平浜荘!
みなさん、
「脱皮ガニ」
とは聞いたことがあるだろうか。
私自身、日本各地でカニを味わってきたが、脱皮ガニとは聞いたこともなかった。
どうやら買い付けの時点で脱皮しそうなカニを見つけて養殖し(まず脱皮しそうなカニを見つけるってどういうことなのって話だけど一旦置いとこう)、脱皮したばかりの竹崎カニを天ぷらで食べるとのことだった。
百聞は一見に如かず、とにかく食べてみたいっ!
ウマいっ、うまいっ!!!
これもまた、仲買だからこそできるスペシャルな逸品だった。
ぜひ一度、だまされたと思って食べてほしい。必ず虜になること間違いなしだ。
ここまで長くなってしまったが、このほかにもカニ飯、カニクリームコロッケ、小長井牡蠣……。
まだまだ語り尽くせないほどの魅力が、とめどなくあふれている。
まずはご自身の目で見て体験して感じてほしい。
きっとあなたも、「竹崎カニ」の魅力に取りつかれることだろう。