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ちょっと小宿まで。

2016-01-22

地獄の骨董屋へようこそ

ちょやど

大分県

2016-01-22

アイキャッチ画像

別府八湯の一つ・鉄輪温泉。
ここでは、日々の疲れをじっくり癒そうと、長期滞在する湯治客が多いという。
温泉に浸かり、ご当地料理・地獄蒸しを作りながら、日がな一日ゆったり過ごす…そんな古きよき〝湯治文化〟が息づく土地に、殊更古いものを愛でる宿がある。

骨董商の宿

館内を埋め尽くす、お皿や壺といった骨董品の数々…別府・鉄輪温泉にあるみゆき屋は、骨董商のご主人が営む〝骨董の宿〟だ。
宿の入口には骨董品がずらりと並び、まるでフリーマーケットのよう。
その様子に、「ここは、骨董品屋さん?」と、勘違いして立ち寄る人も少なくないそう。
有田焼、古伊万里などの陶器も収集しているご主人のこだわりは、すべての料理に有田焼のお皿を使うこと。
みずみずしい旬の素材が主役の手料理には、さりげなく華を添える有田焼の風情がぴったりなのだとか。
骨董品の楽しみ方の一つに、「どうやってここにやってきたのかを想像すること」がある。
古いものに想いをはせるように、旅先でゆっくり自分自身を見つめてみるのもいいかもしれない。
骨董品は購入もOK。旅の記念にお気に入りを見つけてみては。

地獄で〝蒸され〟体験

「一夜千両のお湯が湧く」といわれる別府温泉には、豊かな温泉を活かした生活の知恵がある。
その一つが、鎌倉時代から続いているという〝蒸し湯〟。地面から噴き上がる蒸気を石室に充満させ、サウナのような空間を作るのだ。
石菖という草が敷き詰められた床はなかなか熱く、「まるで地獄で蒸されている気分」という声も。
「サウナより趣があり、温泉に浸かるより爽快」と、観光客はもちろん、地元民にも人気だという。
ちなみにみゆき屋では、石畳の部屋に温泉を流し、その蒸気で蒸し湯が楽しめるようになっている。
詩人・野口雨情も詠うほど、人々を虜にしてきた〝蒸し湯〟。
別府に来たなら、一度は〝地獄〟を味わいたい。