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ちょっと小宿まで。

2015-12-11

とある銀行マンの人生を変えた湯

ちょやど

群馬県

2015-12-11

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〝草津の仕上げ湯〟といわれる隠れた名湯 沢渡温泉。
強酸性である草津の湯は、胃液と同じくらい強力で肌を痛めやすい。そこで、入浴後には沢渡の湯で肌を癒すのが慣例だったという。

とある銀行マンの人生を変えた湯

群馬の秘湯郷・沢渡の地に魅了された一人の男がいる。
まるほん旅館の現当主・福田智さんだ。
智さんはおよそ10年前、後継者問題で廃業を迫られたまるほん旅館の担当営業だった。
買い手を探すが、なかなか見つからない…苦戦が続くある日、まるほん旅館の風呂に入った瞬間、ビビッと体に電気が走った。
「この湯を残さなければならない」そう強く感じた智さんは、自ら継ぐことを決意した。
奥さんの反対を受けながらも勤めていた銀行を辞め、一家を連れてまるほん旅館の養子になり、この宿を引き継いだという。
元禄時代から続く老舗旅館の16代目当主として、人々に沢渡温泉の素晴らしさを伝え続ける智さん。今では奥さんも宿のとりこなのだとか。
一人の男の人生を変えた湯、ご堪能あれ。

昭和レトロVSモダン

ギシギシと音をたてる木造りの廊下を渡り階段を下りると、すべて檜造りの混浴大浴場がある。
浴槽の床にはモザイクタイルが敷かれ、日が差し込むと青く光るさまはとても幻想的だ。
臼と木升をかたどった湯口からは、新鮮な湯があふれ出る。
昭和レトロ漂う大浴場は、湯客のほか温泉ライターも多く訪れるそう。
そんな古き良き大浴場に対し、近代的な印象のデザイナーズ風呂が今年お目見えした。
婉曲した洒落た造りの天井に、高窓から差し込む明るい日差しがさわやかで、浅く作られた浴槽部分で寝風呂も楽しめる。
それぞれ男女専用入浴時間が設けられており、女性も安心して入浴できるのがうれしい。
歴史ある檜造り湯小屋か、モダンなデザイナーズ風呂か。
〝草津の仕上げ湯〟沢渡温泉で時間旅行を楽しんで。